🐯story106〜🌼🌼🌼

いつのまにか雨が止み

また訪れた静寂した空間

身体は冷え切って感覚は無くて

自分が今寒いのかさえわからなくなる

遂には聞こえるはずのない足音が聞こえてきて…

幻聴まで聞こえるようになったのかと

少し情けなくなってくる…

もう望みはないのに…どうしてもこの公園から離れる事が出来なかった…

来るはずが無いのに…どうしても諦めることが出来なかった___

木に寄りかかったまま下を向いて、何時間こうしているんだろう

もういい加減帰らないといけないのに…

ところが…その足音は幻聴どころかどんどん近くなってきて

遂には自分の目の前で止まった___

○○はゆっくりと顔を上げる

すると____

そこには、現れるはずのないその人が立っていて…

🐯「○○さん…」

自分の名前を呼んだ_________

○○「……………………………」

これは夢なのか現実なのか…

目の前の光景が

信じられなくて

頭がぼんやりして虚ろな感覚___

○○「………うそ……」

心の中の声が口から漏れて、それと同時に唇が小さく震える

手を伸ばせば届く距離に🐯さんの姿があって____

その瞳には確かに自分だけが映っている

○○「…………来て…くれたんですか……」

🐯が静かに頷く

○○「………」

いろんな感情が駆け巡って思うように言葉が出てこない

🐯「…手紙………○○さんが書いてくれたの…?」

その言葉にそっと頷いて

ぐちゃぐちゃになっている頭の中から

彼への感謝の気持ちを一生懸命拾い集める

○○「………パーティの日に、偶然かもしれないですけど…助けてくれてありがとうございました…すごく嬉しくて…どうしてもお礼が言いたくて…。それに…今までもずっとずっとありがとうございました。🐯さんには何度も助けられて、笑顔にしてもらって…感謝してもしきれなくて…ずっと伝えたかったんです」

寄せ集めたようなまとまりのない不恰好な言葉たち

けれどそれは、やっと言えた心からの感謝の気持ちだった

○○の言葉を最後まで静かに聞いてくれている🐯の姿が、青い光に霞んで見える

○○「…呼び出してしまって……ごめんなさい……」

🐯は何も言わずただ静かに○○の瞳を見つめる

彼は今何を思っているのだろう

🐯「それを伝える為に雨の中………ここで待ってたの……?」

○○「………………はい…………」

🐯「俺の為に……ずっと…………?」

○○「…………はい…」

消えてしまいそうな程小さな声で返事をする

どうしても伝えたかったけれど…

こんな所まで呼び出してしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいになる…

○○が俯きそうになった

その瞬間___

何の前触れもなく…一歩近づいた彼の腕の中に力強く抱き寄せられた____

一瞬にしてぬくもりに包まれる___

🐯「こんなに冷たくなるまで………待たせてごめん…」

耳元で聞こえる彼の優しくて苦しそうな声…

🐯「……ごめん……………」

突然の出来事に、頭がついていかなくて自分の身に今何が起こっているのかわからなくなる…

現れるはずのない人が現れて…その人に、抱きしめられて…心臓が壊れてしまうんじゃないかと思うほど音をたてる

だけど

彼の腕の中が暖かくて、心地よくて、冷え切った身体も心も少しずつ温まっていく___

🐯「…嫌だったら言って…」

その切なそうな声に首を横に振ると、

さっきよりも強い力でぎゅっと抱きしめられて

彼の心臓の音まで聞こえてくる…

🐯「…もう…嫌われてるかと思ってた」

○○「……そんな事……絶対ないです…」

ずっとずっと願ってた事以上の事がいま起こっている…

どうしてこうなったのか…

考えたいのに

…もう夢のようで何も考える事が出来ない______

すると…

🐯「…もう後悔したくないから…俺のずっと伝えたかった事を聞いてくれる…?」

少し掠れた切なそうな声色に

胸がキュッとなる…

その言葉にゆっくり頷くと

一瞬腕の力が抜けてそっと身体が離されて

至近距離で見つめられる

そして

一呼吸置いて彼の口が開いた

“「好きなんだ_____

ずっと笑顔にするから…

俺ものになって____」”

その言葉を聞いた瞬間

信じられなくて

嬉しくて

胸の奥から熱いものが込み上げてきて

涙が溢れそうになる____

○○「………………………」

自分を見つめる🐯真剣な瞳から緊張が伝わってきて

今の言葉が聞き違いではない事がわかる…

その気持ちに応えようと震える声を振り絞って

泣いてしまわないように返事をする

○○「はい……」

🐯の瞳が僅かに揺れる…

○○「私も………ずっとずっと好きでした……」

その返事を聞いた🐯が信じられないといったような表情をする_____

🐯「…本当に……?」

涙をこらえながら小さく頷くと

彼の瞳が少し潤んで

たくさんの感情が入り混じったような表情で小さく微笑んだ

そしてゆっくりと__

あの夜みたいに優しく頬に触れられる___

僅かに震えている指…

首筋から後頭部にあてがわれた彼の指に支えられながら

少しずつ近くなる2人の距離

そっと目を瞑れば

冷たかった唇は…彼の唇に優しく塞がれて

まるでお互いの気持ちを確かめあうように重なり合い…同じ体温になっていった_____

甘すぎて溶けてしまいそうで

耐えきれなくて彼の背中にそっと腕をまわす_____

彼の左腕に支えられて…身を委ねていくうちに…

今まで感じた事のないような幸せな感情が打ち寄せてくる

甘い余韻を残しながらそっと唇が離れたかと思えば

「……やばい…幸せ…」

🐯がそう言って嬉しそうに笑って

もう一度ぎゅーーーっと強く抱きしめた______

🐯の腕の中で嬉しそうに笑う○○の表情は

まるであの時2人で一緒に見た黄色い花のようにキラキラと明るく輝いていた____

さっきまでの雨で

黄色い花びらについた小さな水滴たちが

一つ一つ月の光に反射して

瞳を潤ませながらも幸せそうに笑い合うふたりの周りを照明のように明るく灯す___

それはまるでもう彷徨うことのない2人の

甘くて幸せな物語の始まりを祝福するようだった____

🐯「○○さん…大好きだよ____」

                           🌼happy end🌼

********

【風景《풍경》scenery ã€‘と、連動した回になっています

YouTubeに和訳付きの素敵な動画がたくさんありますが、

jaeguchi様の和訳が一番この物語のイメージと合っていると感じたので、この方の動画を聴いていただきたいです

有名な方なので【風景v】と検索すると、1ページ目に動画が出てきます

🌼ミムラスの花言葉・・・笑顔を見せて

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投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

「🐯story106〜🌼🌼🌼」への15件のフィードバック

  1. あとがき

    5月から始まった《🐯story》
    気づけば季節も夏…秋…と変わり
    100話を超える物語になっていました

    始めた当初はこんなに長編になるとは思っていませんでしたが
    🐯と○○という人物には
    遠回りをしてでも必ず深い想いと絆で結ばれて欲しいという想いや、時には思い通りにいってくれない人の感情のもどかしさや不器用さを物語の中に入れたいという思いもあって、読者のみなさまにはもしかしたらダラダラと長い印象になってしまっていたかもしれませんが、このような形でついに完結致しました。

    本当にここまで読んで頂きありがとうございました。

    コメントなど読ませてもらってとても励みになりましたし、ステキなarmyのかたと楽しくお話ができて嬉しかったです。

    さて

    気になる🐯と○○のその後ですが
    これからゆっくりですが何話かおまけとして投稿する予定ですので、読んでいただいて可愛い2人にキュンキュンしていただければ幸いです♡

    また他のメンバーのstoryもまた投稿致しますので、通勤・通学途中の電車の中、学校・仕事の休憩時間、誰かとの待ち合わせの時間つぶし、寝る前のあたたかいお布団の中…etc
    気が向いたときにでも読んであげてください♡

    本当にありがとうございました💜

  2. こちらこそありがとうございました😊
    もう、良過ぎる終わり方😭
    続編出して欲しいくらい!←
    これからもずっと応援しています📣

    1. ここまで読んでくれてありがとうございました🥺💓
      続編書いたらとことんらぶらぶでしょーね💜🎁笑
      応援ありがとうございます😭💜
      short storyもまたあげたいとおもってるので
      これからもどうぞよろしくお願いします❤️

  3. 👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻👏🏻
    感動しすぎて頭がポカーンとしてる上に、語彙力が皆無なのでうまく言葉にできませんが、本当に、、本当に素敵なお話をありがとうございました。🙇‍♀️
    正直、私は連載途中からこの物語と出逢いました。(たしか11話ぐらいだったはず)初めて読んだとき、物語の内容はもちろん、文章の読みやすさや登場人物の細かな心情が書かれていることに、かなりの衝撃を受けました。
    「もっと読みたい!ちゃんと読みたい!」と1話から遡って読んで、そこからは、そりゃもう虜で💜更新メールがくる度に嬉しくて♫嬉しくて♫速攻で読みにきていました😁💜
    なにかのご縁か、今日は更新されるかな~と、たまたまHPを覗きに来たと同時に更新メールがきて嬉しさ倍増でした🌟😍🌟(運命ですかね😍w)
    🐯と〇〇、、、遠回りしたけどやっと真実の愛に辿り着きましたね💜今までの2人の想いが走馬灯のように思い出されて読みながら涙が止まらなかったです。結ばれてよかった~😭😭😭ホッとしました💜www
    長くなってしまいましたが…とにかく!!長期間の連載、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️
    Another storyも楽しみにしていますが、今はゆっくりとやすんで下さいね☺️♥️

    1. コメントありがとうございます🥰
      そしてここまで読んでくださってありがとうございました!💜
      語彙力はわたしよりゆ!さんの方が遥かに上回ってます🥺🌼
      コメントを読むたびにコメント的確だし気持ちが伝わってきて、連載頑張ろうという気持ちになりました🔥💕
      本当にいろいろあったけど、結ばれて良かった💓
      多分いまごろイチャコライチャコラしてますよ💜笑
      また小説あげたときには、読んであげてください😊❤️
      ありがとうございました♡
      余談ですがYouTubeの動画を引っ越ししてこちらに移す予定ですので、通知がたくさん来たらごめんなさい🙇‍♂️

  4. 本当にこんな素敵な気持ちにさせてくれる物語に出会えて良かったです。
    初めは何も無かった2人が徐々に惹かれあう様子を見てキュンキュンして
    恋心についに気付いた時にはこっちも胸が熱くなったり
    邪魔されたり思うようにいかなかったりする2人をみて苦しくなったり切なくなったり
    そしてついについに2人が…😭💜
    しかもあの曲ききました!
    もう日本語訳当てはまりすぎてヤバイ😭😭💜
    本当にありがとうございました😭

    1. コメントありがとうございます😊❤️
      この小説を読んで、たくさんの感情になっていただけて本当に嬉しいです🥺
      本当にいろいろな事がありましたね✨
      わたしも読み返してみようと思います💜笑
      あのステキな曲を、物語に当てはまると違った視点と気持ちで聴くことができますよね♡
      ありがとうございました🥰

  5. いやーーーありがとうございました!!!!!!これからもよろしくお願いします!!!!🥰🥰🥰🥰🥰🥰🥰🥰🥰🥰💜💜💜💜🎉🎉🎉🎉

    1. こちらこそここまで読んでいただいてありがとうございます💜🥰
      ついに結ばれましたね🐯💕
      🐯ならきっとめちゃくちゃ大事にしてくれるんでしょうね✨😊
      これからもよろしくお願いいたします❤️

  6. 素晴らしかったぁぁぁぁぁ💜💜💜💜💜🥺🥺🥺🥺😭😭😭😭
    本当にキュンキュンをありがとうございました!
    これからも応援しています!

    1. 嬉しいお言葉ありがとうございます😭💓
      そしてここまで読んでくださってありがとうございました!✨🥰
      YouTubeの動画をこちらに引っ越しする予定ですので、また暇なときにでも見てやってください〜💜

    1. こちらこそありがとうございました!💜🥰
      🐰さんは🐰さんのペンですよね?
      また🐰のshort storyもあげたいので、あげたらぜひ見に来てください♡

  7. お疲れ様でした!!
    最後は読みながらニヤニヤしておりました(笑)また、心の底から自分の事のように嬉しい自分がいました。
    🐯と○○2人をここまで見守ることが出来て、本当に良かったです。
    こちらこそこんな素敵な作品をありがとうございました😊✨

    1. コメントありがとうございます😭💓
      ニヤニヤしてくれて感無量です💜笑
      ついについに2人が幸せになりましたね🥰
      2人の想いや、周りの親友たちの想い、たくさんの出来事が重なり合ってここに行き着く事ができて良かったです💜
      🦄のshort storyもまたあげたいとおもってるので、またあげたらぜひ見に来てください♡
      ありがとうございました❤️

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