🐯story105〜月の光

先程まで降り続いていた雨は止み、水溜りになった歩道を急ぐ足音が鳴り響く____

時折バシャッと水しぶきがかかるのも気にもとめず…その足取りはあの公園へと迷うことなく進んで行く

もうその場所には居ないかもしれない

あの手紙がいつ書かれたものかわからないし

実際…誰が誰に書いたのかもわからない

それでも少しの可能性があるなら…

という思いが身体を引っ張るように動かしていた_____

いつの間にか当たり前のように自分の中に入りこんできて…まるで息をするように惹かれていって

あまりに自然すぎてなかなか気づくことが出来なかったれど

側に居なくなってから…どれほど自分にとって特別で必要な存在だったのか

ずっと心の中にある感情が何なのか

やっと気付くことができた

気がつけば彼女の姿を無意識に探してる自分がいて

一つ一つの仕草や表情に心が奪われた

考え方や話し方まで…全てが心地よく胸に響いた

彼女が困っていればどんな時でも助けてあげたかったし力になりたかった

彼女が喜ぶなら綺麗なものを見せてあげたかったし好きな物も食べさせてあげたくなった

どんな小さな瞬間も見逃したくなくて

彼女の笑顔が見れた日には幸せな気持ちになれた

いつだって…心の真ん中には彼女が居た____

気づいた時にはもう遠くて眺める事しかできなくて、

日に日に増していく自分の気持ちに苦しくなって

戸惑って立ち止まって…

傷付くのを怖がっている自分が情けなくて、腹が立ったけど…

自分の気持ちを歌詞として形にして

向き合っていくうちに

無かった事にしたくない_______

そんな思いが強くなった___

大通りを抜けるとあの公園が見えた

街灯も少なくてこんな時間だから人も歩いていない

公園の敷地内に着くと足を止める

自分にとってこの公園はあの日から特別な場所になっていた…

広い公園を見渡しながら探すけれど

どこにもあの人の気配はなくて、静寂した空間がただ広がっている

雨に濡れたベンチを一つ一つ見て回っても

そこには誰も居ない…

あの時一緒に来た場所に立ってみても…

綺麗に咲いていた花たちは、暗がりの中静かに風に揺れているだけ

ぐしゃぐしゃになった地面のせいでもう靴は泥だらけになっていた…

こんな時間に居るわけがない…

自分の事を待ってるわけがない…

そんな事はわかってるのに

その姿を探す事をやめられなかった

その時____

ふと辺りが明るくなったような気がした____

不思議に思い空を見上げると…

さっきまで厚い雲に覆われていた月が顔を出し、淡い光を放っていた

月の光を頼りに…もっと奥の方へと真っ直ぐ歩いていく…

そして

花に囲まれた大きな木の前で

足を止めた__________

投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

「🐯story105〜月の光」への10件のフィードバック

  1. きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ😭😭😭😭😭😭😭😭😍😍😍💜💜💜💜💜💜💜💜

    1. ついについにーー??🥺🥺🥺💜💜
      コメありがとうございます😊♡

  2. 神様。。。
    どうか、2人を逢わせてあげてください…😭✨

    次回も心待ちにしてます💜🙏✨

    1. 次回も楽しみにしてくれて嬉しいです🥺💕ありがとうございます♡
      神様どうか………🥺🌸

  3. いつも楽しく読ませてもらってます!
    ありがとうございます。

    1. こちらこそ読んでくださってありがとうございます🥰💜
      次回もぜひ読んでみてください♡

  4. 読んでたらどんどん泣けてきて
    最後の方、涙で読めなかったです😭
    🐯さんのこれまでの葛藤していた想いがひしひしと伝わってきて本当に泣けました。
    最終話の回がきたら…ティッシュ5箱あっても足りないかもしれないです😭😭😭

    1. 🐯さんの本当の想いが今回すごく伝わってくる回でしたね…😭
      今までを振り返ると…単純に動けなかっただけじゃないんですよね…😢
      ティッシュ5箱とどけます…!!笑💕💕
      2人には幸せになってほしいです🥺
      コメありがとうございます💜

  5. 前から読ませてもらってて、実は初めてコメントします✨
    今回の回は今までの出来事すべてに繋がってて、本当に鳥肌たちました。
    ○○の欲しいものがお金じゃなくて家族との時間って言った時も
    ○○が寒そうにしてたときも
    ○○が🐰じゃなくて🐯の行動に笑顔になったのを知ったときも
    ○○に綺麗な風景を見せてあげた時も
    休憩時間にパンをさりげなくリクエストしたときも
    ○○が息子に連れていかれたときも

    どんな時も🐯は…って思ったら…もう…(語彙力ない)

    とりあえずこの休日で一から読み返しますー!!
    この気持ち知りながら『あー、こんな事思ってたんだ…』とか考えながら読みたい!笑

  6. 初めてのコメントありがとうございます😊🌸
    今回の回は本当に🐯の今までの行動全てにつながってますね💜
    全ての○○の行動に心を動かされてたんだと思います🥺
    読み返していただけましたか?
    きっと違った角度から見られるはずです💜

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