🐯story98〜きっとこの先…

こちらに向けられた冷たい視線に一瞬空気が張り詰める

息子「来てって言ってるのに」

さっきまでとは違って、低くて抑揚のない声____

ボトルを持ったまま○○のいる場所まで歩いてくる息子に、○○は無意識に身構えた

息子「あのさ…僕の言うこときかないとどうなるかわかる?うちの会社が君の働いてる事務所に莫大なお金を投資してるのも知ってるよね?」

近くまで来た背の高い息子に無表情のまま見下ろされて…身体がかたまったように動けなくなる

○○「……………私がこの部屋に入らないのと、その話は今は関係ないはずです……」

反発したこの言葉を言った瞬間

急に息子は目の色を変えて、○○の左腕を強引に掴んだ

○○「……っ…」

腕を掴んだまま壁に追いやられ

顔を近づけられて、息がかかりそうなほどの至近距離でまじまじと凝視される

息子「………少し警戒心が強すぎて扱いにくいけど、初めて見た時から僕の隣にはふさわしい女性だと思ってたんだ」

掴まれた腕に跡が残りそうなほど力が強くて…恐怖を覚える…

○○「………」

息子「すごくタイプなんだ…僕の言うこと聞いてよ…」

○○は怖くて声が出ないけど、一生懸命息子から顔を背ける

息子「そんなに怖がらなくたっていいのに…。次期社長の僕の女になれば、高級なものだってたくさん買ってあげられるし、何一つ不自由のない生活ができるよ?」

○○「…………」

“そんなもの要らない!”頭では思っているのに怖くて言葉が出てこない

返事をしない○○に苛立つように、息子の手の力もどんどん強くなってくる

息子「断ったら……どうしようかな…」

(怖い……嫌だ………!)

心で叫びながら、ある人の顔が頭の中に浮かんだ

(助けて……!!!)

ギュッと目を瞑ったその時_____

「あ〜いたいた!」

離れた所から…聞き覚えのある声がした…

その声に反応して、恐る恐る目を開けて廊下の遠くの方に視線をやる____

そしてその人物の顔を見た瞬間…○○は泣きそうになった…

無意識に頭の中で助けを求めたその人物が今視線の先にいる_____

息子「……何だよ」

息子は小さく言葉を漏らし、掴んでいた腕をパッと離して、何事もなかったかのように声のしたほうを振り向いた

その人物は

2人の所まで来ると____

🐯「息子さん、俺、その手に持ってるやつ飲みたかったんです。美味しいですよね!あっちでみんなで飲みましょうよ」

息子「…なん……え??」

🐯の予想外の言葉に拍子抜けしたような声を出す息子…

すると🐯は息子に近づき、肩に腕を回し、まるで昔からの知り合いだったかのように話し始めた

🐯「庭でみんなで仲良く楽しく話しましょう。メンバーのみんなも息子さんと話したがってましたよ♪」

息子「…え…?あ…ああ」

🐯があまりにも自然に誘導するから、息子も🐯のペースに完全にのまれてしまっているようだった

そのおかげで○○は息子から距離を取ることができた

🐯「……」

すると🐯はそっと○○の方へ視線を移し、○○の左腕を見た…

そして何かを確認すると一瞬安心したような表情になったけれど、すぐに元の顔つきに戻り○○に話しかけた

🐯「○○さんも戻ろう」

その声は

冷静な声色で…特別優しい声色ではなかったけれど……

○○にとってはすごく安心できる声で…それだけで不思議と恐怖心も消えていって…

泣きそうになりながら返事をした

○○「……はい…」

その返事を聞くと🐯はすぐに息子を連れて廊下を歩き始めた

🐯「息子さん、ほんとにハンサムですよね」

息子「いや………まぁ、それはよく言われるけど」

🐯「スタイルもいいですし、モデルさんか俳優さんになれそうな気がします」

息子「そうかな?演技指導とかは受けた事ないけど、今度してみようかな。」

🐯「もしいつかドラマとか出たら、絶対観ますね♪」

息子「なんだよ、気が早いな…。てかお前…いい奴だな」

廊下を歩いている間もずっと2人だけで会話をしていて、自分には一度も話を振られなかった

○○はそんな2人の少しだけ後ろをついて歩く

先を歩く2人の足元を見ながら

さっきの🐯さんの言葉を思い出す…

“その手に持ってるやつ飲みたかったんです。美味しいですよね____”

そんな風に言った彼が

ああいった飲み物はあまり得意ではない事は知ってる…

彼のついた嘘を見破ってしまって…心が掻き乱される…

(🐯さん……どうして……もしかして助けてくれたの………?)

その後も🐯は振り向く事なく、話しかけてくる事も無かったけれど、彼の後ろ姿を見つめるだけで…胸が熱くなった

思えばいつだって、一番に手を差し伸べてくれたのは🐯さんで…

緊張ばかりだった自分を笑顔にしてくれたのも…

仲間として一緒に成長しようって言ってくれたのも…

どんな小さな事も気にかけてくれたのも…

今こうやって、偶然かもしれないけど助けてくれるのも…

全部全部…🐯さんで…

彼に出会って、好きになって

辛くて苦しい気持ちもすごく多かったけれど…それ以上に幸せな感情をたくさん知る事ができたことに気づかされる…

振り返ることのないその後ろ姿を見るだけで大好きな気持ちは身体中に溢れてきて

誰かの事をこれ以上好きになる事なんてきっとこの先ないんじゃないかと思えば思うほど

“この感情を無理矢理消したくない__”

そんな風に強く思った______

投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

「🐯story98〜きっとこの先…」への6件のフィードバック

  1. 更新ありがとうございます!!
    🐯が来た瞬間に『来た!!待ってた!!』って思いました。笑
    ここから二人の関係が発展すればいいのに….続きも楽しみに待っています!

    1. 🐯来てくれましたね😂💓
      いつも一番に助け出してくれる🐯♡
      これからの2人に期待です💜
      コメありがとうございます♡

  2. 私も🐯さんが来た瞬間に
    《来たっ!やっとだー😭》って
    泣きそうn…いや、泣きました。
    息子に連れてかれる〇〇の後ろ姿を
    談笑してる最中に目撃したのかな💦
    そりゃ、🐯さんも焦りますよね💦

    🐯の助け方もめっちゃカッコイイし、
    〇〇が自分の気持ちを強く持てたのも
    めっちゃカッコイイ!最高です!
    これからの展開が楽しみすぎます💜

    (ps.いつもコメント長くてミアネ🙇‍♀️💦)

    1. 涙してくれてなんだか嬉しいです😭🥺💜
      きっと息子に連れてかれる後ろ姿が見えたんでしょうね、綺麗なモデルさんたちも交えて談笑してたのに、、
      ○○はこれからどう出るのか…!笑
      また呼んでください♡
      (いつも文章ありがたく読んでます💜💜)

  3. 🐯きたーーーーーー😭😭😭😭すき😭

    🐯の助け方が、ほんとーに素敵でした😂❤️あとあと息子に恨みも買われないし、力づくで距離をとるわけじゃないからすごくマイルドに場がおさまってる😭👌👌
    ○○の気持ちも…感動しました😭
    辛くてもすきでいて欲しい😭💜

    1. 🐯来ましたね😭❤️
      🐯のおかげで息子も○○に近寄ろうとしても近づけなくなりましたね🥰👌
      ○○の気持ちが🐯にとどきますように…🙏🌸

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