🐯story86〜信頼できる相手

その後撮影も無事終わると、全員で車に乗って事務所に帰りスタッフ達は片付けをしていった

○○もメイク道具を片付け終ったので自分の荷物をまとめて帰る準備をしていると、リアちゃんが何か探し物をしていることに気がついた

リア「あれーどこいっちゃったのかな」

○○「どうしたの??」

リア「新しく届いたメイク道具が見当たらなくて…中身確認して帰りたかったんだけど」

○○「一緒に探すよ?」

リア「本当?ありがとう!」

2人で新しいメイク道具の入った袋を探していると、ソファの横におもむろに置いてある袋に気がついた

○○「あれ?…もしかしてこの袋かな?」

リア「あ、それそれ!その袋!」

リアちゃんは一目散に袋のほうへ駆け寄った

リア「あったー!良かった」

○○「よかったね」

リアちゃんは袋の封をあけて、中身を確認する。

そこには沢山の新商品のメイク道具が入っていた

○○「ちゃんと注文したやつだった?」

リア「うん!間違いないみたい」

○○「じゃあ、もう私たちが最後だから早めに出よっか」

リア「そうだね」

そう言って2人はメイク室を後にした。

この日はたまたま電車通勤だったので、リアちゃんと一緒に建物を出て、話しながら駅までの道のりを歩いて帰る

太陽が沈んだばかりの街はまだ活気があるけれど、ほんのり暗い

リア「あれ…?」

後ろを振り返りながらリアちゃんが声をあげる

○○「どうしたの?」

リア「見て!4階のメイク室…私たち電気消すの忘れてる…!」

リアちゃんがもう遠くの方に見える事務所を指差して落胆する声を出した

○○「……あ、本当だ電気ついてる。」

リア「最悪〜…」

○○「ごめん、最後に出たの私だね」

リア「しょうがないね、戻ろっか!」

2人で元来た道を戻ろうとすると

急にメイク室に明々と付いていた電気がパッと消えた__________

リア「あれ…?」

○○「…消えたね」

リア「誰か気づいて消してくれたのかな?」

○○「あ…警備員さんかも!前に見回りに4階まで来てくれてたとき挨拶した事あるから」

リア「あー、前にメイク練習してた時に?」

○○「うん…そう。……メイクの練習してた時」

急にメイク室に残って練習をしていた時の事を思い出して、切ない気持ちになる

リア「…………○○ちゃん?」

○○「………練習楽しかったな…」

リア「……」

○○「……」

駅までのまっすぐな歩道を歩く2人の間に急に沈黙が流れる…

そんな中リアちゃんが少し言い出しにくそうに話し始めた

リア「○○ちゃん…お願いがあるんだけど、聞いてくれないかな…?」

○○「……ん?どうしたの?」

リア「あのね…………最近元気がない理由を教えてほしい」

○○「…………!」

リアちゃんと2人で帰ってご飯を食べたあの日以来、リアちゃんは○○が元気がない理由を無理に聞こうとせず、黙って見守っていてくれていた…けれど…

リア「…私ね、やっぱり○○ちゃんが悲しそうにしてたり辛そうにしてるの見てられない」

○○「……リアちゃん…」

リア「わがまま言ってごめんね。本当は、○○ちゃんが話したくなるまで待ってようと思ったけど…やっぱり少しでも力になりたい。誰かに話してみたら案外楽になるかもしれないし話してみない…?」

○○「わがままだなんて……そんなこと思わない…だけど…」

言葉が続かなくて…その場に立ち止まる…

リア「こんなお願いしてごめん………」

リアちゃんの気持ちが痛いほど伝わってくる…

○○は少し黙って頭の中でいろんな事を考えた後、ポツリポツリと言葉をもらした

○○「少し長くなるかも知れないけど…聞いてくれる______?」

その後、近くのカフェのオープンテラス席に座りながら今まであった全ての事をリアちゃんに話した______

夜のメイク室に時々🐯さんが練習を手伝いに来てくれていた事

彼の事を知れば知るほど惹かれていって、いつのまにか好きになって大きくなっていった自分の気持ちの事

一緒に2人で夜の公園を散歩したこと

練習中に2人でいた事をチナ先輩に変に勘違いされてしまって、🐯さんと仲良くしないよう言われている事

チナ先輩との約束を破ったら2人の事を事務所に誇張して報告すると言われている事

今は練習にもずっと行ってなくて、

🐯さんとは挨拶程度しかしていないこと…

そして…自分の態度のせいで深い溝ができてしまっている事______

話している間ずっとリアちゃんは手を握ってくれて、静かに相槌をうちながら聞いてくれた

そして全てを話し終える頃には、何故かリアちゃんがポロポロと涙を流していた

○○「え?リアちゃん泣いてるの??」

リア「だって…」

慌ててハンカチをカバンの中から探してリアちゃんに差し出す

リア「ごめんね…○○ちゃんを楽にさせようとしてたのに、私が我慢できなかった」

ハンカチを受け取ると、りあちゃんはそのハンカチをすぐに両目に当てがって涙を拭いた

自分の事のように涙を流してくれるリアちゃん…

リア「だって…○○ちゃんは🐯さんの事好きなのに、わざとそんな態度取らないといけないなんて酷すぎるよ…………」

思うように言葉が出てこないリアちゃん…

○○「辛いけど…こうする他に方法が思いつかないの…。それに普通に接する事ができない不器用な私が一番悪いから…」

辛そうに呟く○○を見ながらリアちゃんが苦しそうな瞳になる

リア「このままでいいの…?」

○○「…………。もうこのままチナさんの逆鱗に触れないように過ごすのが一番いいと思ってる…。🐯さんにはこれから先も、いつも通り安心して仕事をして欲しい…。わたしは何をされてもいいけど、🐯さんには迷惑をかけたくない」

リア「……私がチナさんに“こんな風に脅すのは辞めてください”って言おうか?」

その言葉を聞いて○○は黙って首を横に大きく振った

リア「どうして?」

○○「そんな事言ったら今度はリアちゃんまで巻き込まれちゃうかもしれないから私が嫌なの。だから…私はこのままでいいの。それにもともとはアーティストに恋愛感情もってしまった私が悪いんだから」

するとリアちゃんが持っていたハンカチをギュッと握りながら苦しそうに呟いた

リア「悪くないっ………………」

リアちゃんのその言葉に泣きそうになるけど…言葉を続ける…

○○「……リアちゃん、本当に私は大丈夫だよ。

こうやって話す前は、この気持ちがどこにも行き場がなくて凄く苦しかったけと、こうやってリアちゃんに聞いてもらえた事ですごく楽になれたよ。ありがとう」

リア「○○ちゃん……」

リアちゃんはまだ何か言いたそうだったけど、その気持ちを飲み込むように小さく頷いた

そのあとお店を出ると、駅までの道をまた2人で歩いた。

すっかり暗くなってしまった空を見上げると、夜の街から放たれる眩しい光に負けてしまいそうな月が、ぼんやりと静かに浮かんでいた______

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投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

「🐯story86〜信頼できる相手」への6件のフィードバック

    1. コメありがとうございます♡
      リアちゃんが、そばにいてくれてよかったですよね😂
      ○○も誰かに言えて良かった💜

  1. 🐯がソロ作ってる事
    リアちゃんの存在
    ○○がどれだけ🐯の事を考えてるか

    全てにおいて切ないけどその中にあたたかいものがある。。
    えもい😭👌✨✨

    1. コメントありがとうございます😊💜
      チナ先輩よりも100倍🐯の事を考えてますよね😣✨
      エモいとかいわれて嬉しいの極みです♡笑

  2. リアちゃん…🥺🥺🥺
    〇〇の周りにはこんなにも暖かい気持ちがたくさん溢れてるのに切ないのはなんでだろう…。〇〇も🐯さんもリアちゃんも、みんな幸せになってほしい…💜

    1. コメありがとうございます💜
      本当に、周りがみんなあたたかいのにすれ違いすぎですよね😣
      ○○も行き場のない気持ちを話せてよかった🥺✨

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