🐯story75〜ずっと願っていた事…

メイク室の準備が慌ただしく終わると、メンバー達が到着したようだった

《ガチャ…》______🚪

ぞろぞろ入ってくるメンバー達

メンバーが朝メイク室に入ってくる光景を何度見ただろう…

何度も見たその眩しい光景を、なんだか今日は見る事ができなくて、鏡の前からそっと挨拶だけする。

○○は今日の担当を確認しに、先輩メイクさんのところへ向かった

○○「すいません。今日の担当を教えてもらえますか?」

先輩メイク「あ、まだ教えてなかったんだっけ」

○○「はい」

先輩メイク「えっとねー…今日の○○さんの担当は______」

「🐯さんだよ」______

(…!!)

その名前を聞いて、心臓が大きな音を立てる________

今まで1度しか担当に当たったことがなくて、ずっとずっと当たりたくて仕方なかった🐯さんの担当…

それなのに、複雑な感情が渦巻く…

もしもこれが昨日の朝なら、もしもあんな事になる前なら…嬉しすぎて心の中で飛び跳ねていたに違いない…

“やっと担当になりましたね”

とか

“今までの練習の成果がやっと発揮できますね”

とか…笑いながら彼と会話したかった…

だけどチナ先輩から言われた言葉が何度も何度も頭の中をループする…

【もしあなたが🐯さんとメイク以外の話を喋ってる所を見つけたり、楽しそうに笑いあったり、今後メイク室に残ってるようだったら、メイク室で見た事を誇張して事務所にバラすから______】

思い出してまた、胸が苦しくなって泣きそうになるけれど…グッと堪える

(大丈夫、私と🐯さんは何もないんだから、普通にしておけばいい、仕事中今までも会話なんて数える程しかしたことがないんだから…いつも通り…普通に…)

メイク室をキョロキョロと見渡すと、🐯は🐰と一緒に会話をしているようだった

鏡の前の椅子に座ってもらうように声をかけようか迷っていると、🐯は○○の視線に気がついて、🐰との会話を終わらせてこちらに向かって来てくれた

そして○○の近くまで来ると🐯が嬉しそうに

「やっと担当だね」

そう言って無邪気に笑った_____

そのいつもと変わらないその純粋な笑顔を見ると一気に目頭が熱くなってとっさに俯き…

🐯の顔を一瞬しか見ることができずに

「はい…」

その一言だけしか返せなかった…

🐯は少し様子が違う○○をジッと見つめていたけど、すぐに鏡の前の椅子に座った

その後も鏡越しにずっと彼がこちらをみてるのが分かる。

するとその時、🐯が口を開いた

🐯「ねぇ、昨日の夜______

彼がその話を始めたと同時に、2つ隣の椅子で🐨のメイクをしていたチナ先輩の視線が○○に突き刺さる

○○「🐯さん、メイクしていきますね!」

その視線に気づいた○○は、慌てて🐯の言葉を遮るように言葉をかぶせてしまった…

🐯は口をポカンと開けながら呆気にとられたような表情をしている

○○「…化粧水からしていきますね」

🐯「あ、うん……よろしくね」

🐯はそれ以上昨日の夜の話をしてくる事はなく、ただ淡々とメイクは進んでいった______

チナ先輩も、時々チラチラと2人の様子を観察していたようだけど、淡々とメイクをする2人の様子をみて安心したのか途中からいつもよりも元気そうに見えた

🐨「あれ?なんかチナさん今日テンション高いね」

チナ先輩「そうですか?…でも、なんだか気分はイイです」

🐨「そっか、何か嬉しい事があったとか?」

笑いながらコミニュケーションをとっている🐨

チナ先輩「嬉しい事…そうかもしれません♪」

🐨「そっか、それは良かった。今日も頑張ろう」

チナ先輩「はい♡頑張ります♪」

チナ先輩と🐨さんの会話が少しだけ聞こえてくる…

楽しそうに会話をする2人とは対照的に、○○と🐯の2人はポツリポツリとしか会話がない……メイクの話だけ…

🐯のヘアメイクまでが終わったので🐯に声をかけた

○○「🐯さん、ヘアメイク終わりました」

🐯「あ、終わった?」

そう言ってすこし身を乗り出しながら鏡を見て、セットされた髪の毛をふわふわっと触る🐯

🐯「おー、かっこよく仕上がってるね。いつも○○さんが頑張ってるからこんな風な絶妙な髪型になるんだろうね。本当にありがとね」

どんなに不自然に振舞ってしまってもいつも通り話しかけてくれる🐯

その優しさに触れて、やっぱり嬉しくて、いつもみたいに接しそうになる

○○「いえ________

お礼を言おうとしたその時______

チナ先輩「🐯さん♪ヘアメイク終わったならあっちでスタッフさんが呼んでたんですぐに行きましょう」

🐯「え?あ?」

チナ先輩が椅子に座っていた🐯の腕に自分の腕を絡めて、即すように無理矢理連れて行ってしまった…

メイクの鏡の前にポツンと取り残されて、2人の後ろ姿を見つめながらただ立ち尽くす…

そして“お礼を言うことすら許されないんだ”と…心の中で涙を流す事しか出来なかった______

その後も心はずっと沈んでいて、ただ淡々と仕事をこなしていった

🐯さんの担当だから、メイク直しももちろんするけれど、🐯さんが他のメンバーと話している最中に空気のように手だけ伸ばしてさりげなくメイク直しをした

その間🐯さんの視線を感じるのに……目を合わせてしまうといつもみたいに笑いながら接してしまいそうになるから…目は合わせられなかった

“🐯さんはこの態度をどう思ってるだろう”

そんな事を考えることすら怖くて、考えないようにする

そうして1日は無機質に過ぎて、あっという間に仕事は終わった。

片付けも終わって、スタッフさんたちがぞろぞろと帰って行く中、いつもの癖でメイク練習の準備をしてしまう自分がいた

(あ………毎日練習してたから…体に染み付いちゃってる……帰らなきゃ)

半分出していたメイク道具を乱雑に収めて、自分も帰る準備をする

するとリアちゃんが不思議そうな顔をしながら話しかけにきた

リア「あれ??今日は珍しいね。練習しないの??」

○○「うん…ちょっと…。今度からは家で練習しようと思って」

リア「え?そうなの??メイク室は使いにくくなっちゃった?」

○○「そういうわけじゃないんだけど…」

小さく首を横に振りながら言葉を選ぶけど、それ以上は言葉が出てこない

リア「…???」

○○「……リアちゃん、今日暇??」

リア「うん、暇だよ!何何?何でも付き合うよ♪」

○○「ありがとう…じゃあ、何か美味しい物でも食べに行ってもいいかな?」

リア「行こ行こ♪」

その日は久しぶりに、仕事終わりに出かけた。

リアちゃんと思い切り美味しいご飯を食べて、パーティに着て行く服も無かったから2人で選んだりもした______

リアちゃんと過ごすと楽しくて癒されるのに、一瞬でも意識が逸れてしまうと苦しくなって泣きそうになってしまうから、なるべく違うことばかり考えてあの事は考えないようにした。

するとリアちゃんとの別れ際に、彼女がこんな事を言ってきた

リア「何があったかは知らないけど…少しは元気になった?」

○○「…………私は元気だよ?」

リア「………私の前では無理しなくていい。私は○○ちゃんの味方だから…苦しくなったらいつでも力をかすからね」

○○「…ありがとう…本当は話したい事があるけど…今はごめんね…」

リア「うん………私に出来ることは少ないかもしれないけど…こうやって○○ちゃんのそばにいて楽しく過ごすことくらいはできるからね」

“リアちゃんに🐯さんとチナ先輩との間で起こった事を話したらどうなるかな…”

なんて一瞬考えたけど、リアちゃんまで巻き込みたくなくて話せなくて、ただ何度も頷く事しか出来なかった_______

投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

「🐯story75〜ずっと願っていた事…」への8件のフィードバック

  1. ゔゔ…😭😭😭
    🐯さぁ~~~ん😭優しすぎるよ~チナのことハッキリ断ればいいのに~~~‪笑笑
    〇〇、🐯さんと話せないの辛いだろうに…よく1日頑張ったね♡リアちゃんも〇〇も良い子すぎて好きです💜

    1. ○○辛いですよね……😭😭
      とんでもない人がライバルになっちゃって…😱笑
      突然のチナ呼びにツボりました💜💜
      コメありがとうございました♡♡

  2. 🐯さんが チナさんにガツンと言ってくれる時が来ることを祈って🙏
    今はぐっと我慢します😭
    だけどこのモヤモヤどうしたらぁぁぁ😭😭

    もはや、このストーリーは私のライフスタイルになくてはならないものです💜
    更新無理せず頑張ってくださいね!!
    応援してます😍✨

    1. 🐯がチナ先輩の勢いに呆気にとられてますね😂😂

      応援してくださって、嬉しいです😳💜
      しかもライフスタイルにまで入り込んじゃって、本当嬉しいです♡♡
      コメありがとうございます💜

  3. ○○はチナに脅されて、🐯を守るために苦しいのに条件をのんでて。しかもめっちゃ監視されてるし。
    本当に可哀想。しかも○○も🐯も優しくて繊細だから、、、なんか感情移入やばいっす←語彙力なくてゴメンナサイw

    1. 可哀想ですよね…😭😭感情移入ありがとうございます😊💜💜しっかり伝わりましたよ♡語彙力ばっちりです♡♡

  4. 🐯腕振り払って〜😱
    って思ったけどそういえば現実世界の🐯も断れない性格だったな。と思うと納得した(笑)リアリティー(笑)

  5. ほんと、振り払って強引に○○のところへ行って欲しいですよね💜🐯
    これからもっとリアリティ出るように勉強します♡笑
    コメありがとうございました♡

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