🐯story59〜風景

目的の公園に着くと…

○○「🐯さん、もう公園に着いちゃいましたね。今日も練習に付き合ってくださってありがとうございました。また明日お仕事頑張りましょうね。お疲れ様でした。」

車のエンジンをかけたまま、🐯に向けて丁寧に挨拶をする。

🐯「???」

○○「…???」

🐯「…何言ってんの?○○さんも降りるよ?」

○○「…え?!私も降りるんですか??」

🐯「そうだよ、一緒に散歩しようと思って。あ…もしかしてこれから用事とかある?」

車で彼を公園に送るだけかと思っていたから、その言葉にびっくりして目を丸くする。

ましてや一緒に散歩だなんて…

○○「特に用事はないです…」

その返事を聞いてふわっとやわらかい表情になったかと思うと、

🐯「それなら、行こっか」

そう言って🐯が先に車を降りる。

○○はその後に続いて運転席から恐る恐る車をおりる。

辺りを見回してもたしかに誰も居ないけど、どこかの週刊誌にこんな所を撮られたら、それこそ世界中に激震が走る。

(本当に大丈夫なのかな…誰かに見られたり、写真に取られて勘違いされちゃったら、🐯さんが大変な事になりそう。やっぱり私は帰ろうかな…)

そう思ってその事を伝えようと🐯の方へ歩いていこうとおもったら、目の合った🐯がニコッと笑いながらこちらへ歩いてきてくれた

🐯「ちょっとさ、目を瞑ってみてくれる?」

○○「え…?🐯さん私…」

帰ろうと思っていたもんだから、その言葉に少し慌てる

🐯「もしかして怖がり?」

○○「…?」

その質問にも答えられずにいると、突然視界が真っ暗になった

○○「え、真っ暗??」

彼の大きな手のひらにすっぽりと視界を覆われてしまってアタフタしていると、🐯が落ち着いた低い声で後方から話しかけてくる

🐯「これは怖くない?」

○○「はい…怖くない…です………」

怖くないけど……ドキドキする…

🐯「今から俺の言う通りに歩いて?」

○○「え…?このまま歩くんですか?」

彼に目隠しされた状態で歩くなんて、考えただけで緊張する…

🐯「そう。じゃあ、真っ直ぐ進んで」

○○「え…?真っ直ぐ…??」

だけどいつの間にか完全に彼のペースに飲み込まれて、彼の言う通りに進んでいく。

🐯「つぎは右ね」

○○「はい…」

方向を変えるために立ち止まれば彼と体がぶつかって、その度に心臓が跳ね上がる…

🐯「真っ直ぐ行って、その後に左」

○○「はい…左…」

🐯「少し体の向きを変えるね」

○○「はい…着きました?」

🐯「ついたよ」

目隠ししていた彼の手のひらがそっと外されると…

目の前には言葉には言い表せないほど綺麗な光景が広がっていた___________

辺り一面に咲いたミムラスの花が青白い月の光にキラキラと反射して輝いている

昼間に見る黄色いミムラスの元気なイメージとは違い、少し肌寒い夜の風に静かに揺れる黄色の花々たちは、青い光とのコントラストでとても幻想的だった_______

思わずその光景に息を呑む…

○○「綺麗…」

一瞬にして心が奪われて、さっきまで頭の隅にあった“心配”もどこかへ行ってしまう____

目の前に広がっている幻想的な光景に見惚れてその場に立ち尽くしたままいると…

《カシャ》📷

静寂した空間に、シャッター音がなった…

○○「…?!」

心配していた週刊誌に撮られたのかと思い、すぐに後ろを振り向くと、

🐯が片目を細めながらこちらを向いてカメラを構えていた______________

○○「🐯さん…?」

🐯「あー、気づいちゃった!」

そういいながら少し悔しそうに嘆く🐯に、おそるおそる尋ねる…

○○「もしかして…今私も写真に入ってました…??」

🐯「入ってるよ」

○○「え、、!」

不意打ち過ぎて、きっとマヌケな顔をしてたに違いないと思って、一気に顔が青ざめる

その表情をみて何か感じ取ったのか

🐯「大丈夫だよ、すごく綺麗だったから…でも1枚しか撮れなかったのがすごく残念だったけど」

そんな事サラッと言われて一瞬戸惑うけど、別に自分の事じゃなくて写真全体の構成が綺麗だったんだろうなとすぐに解釈する

○○「🐯さん、風景の写真を撮るのが好きなんですね」

🐯「うん、もともとそういう写真を観るのも好きだったんだけど、自分でも綺麗な瞬間を撮りたいと思って、こうして時々カメラも一緒に持ち歩いて散歩するんだ。」

○○「そうなんですね。二度と訪れない瞬間を写真に残すって、素敵な事ですよね」

🐯「うん…」

🐯は一言だけ返事をすると、また幻想的な景色に目を向けた________

カメラを手に持ったまま、写真を撮るでもなくボンヤリとその風景を眺めている彼の横顔は、どこか儚げで、今にも月の光と一緒に消えてしまいそうで…

この瞬間を写真に残せたらきっと綺麗だろうな…

そんな気持ちになった________

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投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

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