🐹short story2【後編】〜久しぶりに見る彼

ある日わたしは珍しく風邪をひどくこじらせてしまってカフェに3週間近く行かないことがあった

その時の私は、慣れない環境に疲れててそのせいで体も弱ってて、いつ熱が下がるかわからなくて不安だったし、私が休む事で周りの人にたくさん迷惑をかけてしまってて、“こんな大事な時期に風邪なんてひいて”とか“体調管理もできないの?”なんて言われて、本当に心身共にやられてた…

3週間経って風邪もほとんど治ってきた時、ふと彼の顔が見たくなってカフェに久しぶりに立ち寄った

(いるかな…)

なんだか久しぶりでドキドキする

店内を見渡すと、真っ先に見つける彼の姿…

後ろ姿なのにすぐにわかって、列に並びながら上に書いてあるドリンクのメニューを選ぶふりをしながらも彼の事をチラチラみてしまう

メニューはもう決まってて、ずっと前から気に入って飲んでたやつ。

お店の入口に立てかけてあるボードに“🐹オススメ”って書いてあるあのドリンク…

列の先頭まで来て自分の番になると、さっきまで後ろの作業台で準備をしてた彼が振り向いて、目が合った______

🐹「………あ…」

いつもはすぐに“ご注文はお決まりでしょうか?”って聞かれるのに、今日はなかなか聞かれない

○○「あの…チョコレートミルクをおねがいします」

自分からメニューを伝える

すると彼はメニューを復唱したあと______

🐹「……あの……最近お見かけしませんでしたけど、大丈夫でしたか?」

初めてメニュー以外の事で話しかけてくれた

(うそ…私のこと覚えててくれてたの…?)

たしかにお店にはよく行ってたけど、こんな風に喋ったこともなかったから、認知されてないと思ってた…

○○「あ…はい……ちょっと風邪をひいてて」

急に話しかけられたからビックリして言葉に詰まる

🐹「そうなんですね、治ってよかったです。心配してたんですよ。」

そう言って優しく微笑む彼

風邪をひいてる間誰にも頼れなくて、友達や親にも言ってなかったから誰にも心配なんてされなくて…

そんな弱りきってた私の心に、彼の言葉が響いた______

○○「ありがとうございます」

本当に嬉しくて自然と頬が緩む

後ろの方ではほかの店員さんが私のチョコレートミルクを作ってくれてて、何やらコソコソ話してる

🐰「だめですって個人情報かいたら」

🐥「いやだって、あの時の死にそうな顔した🐹さん見ただろ?今日行くべきだって」

🐰「もー…怒られても知りませんよ?」

🐥「えー、じゃあどうすればいいんだよ」

🐰「俺が書くんで任せてください」

🐭「お前ら…変な事書いて一生来なくなったらどうするんだよ。もう俺はあんな姿見てらんねぇよ…」

私のチョコレートミルクは出来上がってるはずなのに、なんだかずっとコソコソしててなかなか渡してくれなくて、しびれを切らしてちょっと声をかけてみる

○○「すいません…それ…受け取っても大丈夫ですか?」

🐰「え?あ、はい!もう大丈夫ですよ。おまたせしちゃってすいません」

🐰が慌てて手渡してくれる。

🐭「…マジかよ」

受け取ったカップには何やら文字が書いてあって、今までそんな事なかったから目を丸くする

(ん…?なんだろ…?なんか書いてあるけど…)

その文字をよくみると

“今度一緒にチョコレートミルクでも飲みませんか?by🐹”

と可愛らしい文章が書いてあった______

○○「え…?!」

私が驚いた声を出した事に気がついて少し離れた所にいた🐹がやってきた

🐹「どうされたんですか?」

彼は私の顔を見た後、持ってるカップに視線を移す________

🐹「わー!お前ら何やってんの!?」

🐹は書いてある文字を読んですごく驚いた顔をして、周りの店員さんの顔を1人づつみながら慌てふためいてる

🐭「俺は止めたんですけどこいつらが…」

🐥「すいません……でも…書いたのは🐰です」

🐰「え!🐥さんが言い出したんじゃないですか…!それに🐹さんも一緒に飲みたいって本当に言ってたし…」

もう私の存在なんて忘れてるんじゃないかと思うくらい店員さん同士で罪をなすりつけ合ってる

だけど🐹さんがちょっと青ざめた顔しながらも振り向いて、申し訳なさそうに話し始めた

🐹「すいません、こんな事書いてしまって…。確かに言ってたけど…忘れてもらって大丈夫なんで…。それ…作り直しますね」

そう言って私の持っているカップを引き取ろうと、手を伸ばした

だけど私は手に持ってるカップを大事そうに両手で握ったまま小さく首を横に振って口を開く

○○「あの…」____________________

今思えばなんでこんな事言えたんだろう

いつもは見てるだけで意気地なしの私が、3週間の長い風邪で人格でも変わっちゃったのかな________

“私もずっと一緒に飲みたいって思ってました”

恥ずかしそうにそう伝えた私をみて、🐹が少し驚きながら嬉しそうに笑った________

END

投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

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