🐰short story1〜電車で見かけるあの人

春になって新生活が始まって、よく電車を利用するようになった

毎朝毎朝、ぎゅうぎゅう詰めまではいかないけど、そこそこ混んでる電車に乗って目的地まで向かう。

(あーあ…今日も座れなかったなー)

なんて考えながらも、実は密かな楽しみがあった。

名前もどんな人かも知らないのに…何故か気になるその人…

特にパーマとかかけてるわけじゃないのに髪型が無造作にきまってて、服装だってシンプルなのにすごくオシャレにみえる。

何より素敵なのは、笑った時にくしゃっとする目元…

彼の事で知ってる事といえば、いつも仲よさそうに友達?知り合い?と楽しそうに話している事だけ

それ以上の情報なんてわからないし、きっとこの先も知ることなんてないんだろうなって毎朝思ってた。

ある朝いつもと同じ時刻の電車に乗り込むと、同じ車両にあの人がいた…

後ろに乗る人に押されたせいで、今日はいつもより少しだけ彼の近くでつり革を持って立つことになった。

今日もまた彼の周りには何人か居て、楽しそうに会話してる。

🦄「みんな昨日習ったパートはもう覚えた?」

🐰「はい!バッチリですよ」

🐥「🐰もう覚えたの?早いね!」

その時彼の名前らしきものが聴こえてきて、無意識に彼らの方を向く…

🐰「なんか今回はスッと頭に入ってきたんですよね」

そう言って、嬉しそうにくしゃっとした笑顔になる…

その笑顔にいつの間にか心奪われて、他の人なんて見えなくなる______

(あの人🐰って言うんだ…あの笑い方、好きだな…)

その時🐰が視線に気がついたのか、こちらに視線を向けた

一瞬目が合った気がして、とっさに視線を逸らす

(わ…見てたのバレちゃったかな…恥ずかし)

その後は意識しちゃって彼らの方を見る事ができなくなって、つり革を持ちながらひたすら窓の外を眺める…

自分の降りるホームに着いたから、慌てて電車を降りると、その後すぐに発車の合図がホームに鳴り響いてドアが閉まって電車が発車した

発車した電車の窓越しに彼を探すと、そこには会話しながら楽しそうにしてる彼の綺麗な横顔が見えた…

(明日も会えるかな…)

なんて考えながらスマホの画面を見ると、時間に遅れそうな事に気がついて改札口まで急いだ

*******

次の朝も無意識にまた彼を探す

(あれ?…今日は乗ってない?)

少し残念だったけど、この日は珍しくすいていて、あいている席を見つけて座る。

座りながら読みかけだった小説をカバンから取り出そうとすると、隣に座ってた男性に少しだけ肘がぶつかった…

○○「あ、ごめんなさい…」

遠慮気味にそう言うと、隣の男性からは何も反応がない。

(寝てる…?じゃあいっか)

男性は大きなフードをすっぽり被って、腕組みしたままコックリコックリと寝てるようだった。

気にせずにまた、小説を読んでいるとどんどんと左肩が重くなってきた…

(どうしよう…もうちょっとで降りないといけないのに、すっごく重い…)

隣の男性が肩に寄りかかって寝始めたせいで動こうにも動けないし、おまけにあと3駅で自分の降りる駅だったからちょっと焦ったけど、だんだんその男性のいい香りに癒され始める…

(この人…すっごくいい柔軟剤の匂いがする…)

気になって男性の顔を横目でチラッと見てみた

フードを深くかぶっているので見えにくいけどそこには

毎朝眺めているだけだったあの人が…自分の肩を借りてすやすやと気持ち良さそうに眠っていた______________

その事実に気づいた瞬間から、身体中に緊張が走りドキドキが止まらなくなる。

(どうしよう…あの人だ…!)

頭の中は軽くパニックで、微動だに出来ないまま電車に揺られていると、次に止まった駅である男性が🐰の目の前まで来てつり革を握った。

🐨「あれ?🐰じゃん。」

長身で賢そうな彼はそう言うと、🐰の肩をポンポンと叩いた

🐰「ん……💤」

少しだけ反応があったけれど、🐰は全く起きずにすやすやと寝続ける

すると隣の車両から聞いた事のある声が聞こえてきて、だんだんその声が近づいてきた

🐥「🐰のやつこの車両にいたのかよ。ずっと探してたのに…」

🦄「ほんとだ、人の肩に寄りかかって気持ち良さそうに寝て…」

🦄と一瞬目が合ったかと思うと、彼は急に驚いたような表情になった

そしてコソコソと🐥に耳打ちをする

(あ、いつものお友達だ)

すると

🐨「おー!!🐥と🦄!いつもこの電車なの?」

急に近くに立っていた🐨が大きな声で🐥と🦄を呼んだので、驚いてしまって体がビクッと揺れる

🐰「んー…」

その揺れのせいで、🐰が目を覚ます…

そして彼は自分が右側に座っている人の肩に寄りかかっている事に気付いたようで、

🐰「すいません…」

そういってチラッと私の顔を見た後、さりげなくそっと離れた…

○○「いえ…」

記念すべき初めての会話が”いえ…”だなんて…

そのあとすぐに自分の降りる駅に着いたから鞄を忘れないように持って、降りる人たちに続いて列に並ぶ

その途中で、彼らのコソコソ話す会話が聞こえてきた________

🦄「ねぇ…お前さっきのわざとだろ…」

🐰「違いますって…!偶然ですって」

🦄「ついに行動したかと思ったら偶然か…」

🐥「🦄さん気づいてます?こいつさっきからずっと顔赤いからいじめてあげないでくださいね」

🐨「おまけに起きた瞬間からずっと嬉しそうだった」

(え…どういう意味…?)

その会話…全部聞こえてきちゃったんですけど…

電車を降りる直前に、勇気を出して彼の方を見ると、お互いの視線が絡まる______

そして熱を帯びたその瞳を見て、さっきの疑問が確信に変わる…

“🐰さん、私はあなたのこと…これからもっと好きになってもいいですか…?”

END

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投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

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