🐯story8〜🐯のメイク担当になって

パンもしっかり食べて、すぐに撮影現場のスタッフと合流し慌ただしく仕事を進めていく。

次の撮影シーンでは、担当していた🐰は専門的なメイクを施すことになっていたので担当が変わる事になり、🐯のメイク直しを任されることになった。

(🐯さんの担当……もしかしたら謝る事ができるかもしれない)

そう思ってすぐに🐯のいる場所を探した。

(えっと、🐯さんは………あ、居た!)

🐯は撮影現場のモニターの方で、自分の撮り終えたシーンを真剣な顔で確認していた。

(すごく真剣……。今のところメイクの浮きもなさそうだし、ヘアセットも乱れてない。)

○○は🐯のメイクや髪型が、常に完璧な状態になっているか常に気に配っていた。

🐯は喉が渇いたのか、モニターの確認をしながらペットボトルの水を飲んでいた。

その時、見ていたモニターが少し揺れてぶつかり、🐯の腕にお水が派手にかかってしまった。

○○はすぐにタオルを持って🐯のところまで行き、濡れた腕を拭こうと手を伸ばした。

○○「大丈夫ですか?衣装は濡れてないですか?」

🐯「あ、大丈夫だよ。すいません、俺の不注意で………床も濡れてるから、メイクさんも滑らないように気をつけてね。」

🐯はどんなスタッフにも分け隔てなく気を遣いのできる人だった。

○○はトップアーティストがこんなに丁寧に接してくれるとは思ってなかったので少しびっくりしたし感心した。

🐯は腕を拭いてもらおうと、持ってたペットボトルを近くの台に置こうとしたけれど、濡れた手が滑ってペットボトルが倒れてしまい、○○の足に水がかかってしまった。

《バシャ》

○○「あ、」

🐯「うわ!ほんとにごめんなさい!洋服にたくさんかかっちゃった!」

そう言って一切躊躇する様子もなくすぐにかがみ、○○が持っていたタオルを使って脚にかかった水を拭いてくれる。

○○「あの…大丈夫ですよ…お水なのでシミにもならないし、お部屋が暑いからきっとすぐに乾きますから」

🐯が一生懸命拭いてくれるので、すごく申し訳ない気持ちと、恥ずかしさで、少しうつむき加減でそう言った。

その言葉は聞こえたのか聞こえなかったのか、🐯はずっと拭いてくれている。

○○「あの……」

🐯「よし、綺麗になりました!」

🐯はかかってしまった水を綺麗に拭き終えて、満足そうに顔を上げた。

そして、数秒間ジッと○○を見つめたかとおもうと、すこしハッとした表情に変わった。

🐯「……あれ?朝ちょっと喋ったよね?」

○○「あ……はい、喋りました!……あの時はパウダーをかけてしまって本当にごめんなさい…!ちゃんと謝ってなかったので、ずっと申し訳ない事をしたと、気になっていたんです…」

やっとあの時のことを謝ることができた。

🐯「いや、ほんとに気にしなくて大丈夫だよ。それに今回の水の事でお互い様だし。」

○○「……お互い様…?」

🐯「うん」

🐯の優しい気遣いから出た言葉に、驚きがかくせなかった

(立場上、私がしでかしたパウダーの事故の方が重大な事なのに……)

🐯と会話をしていると、不思議な気持ちになった。

🐯が壁を作らない性格だからだろうか、もともと知り合いだったかのように接してくれるから、なんだか柔らかい気持ちになる。

朝からずっと緊張しっぱなしだった○○の心は、すこしだけ解されていった。

○○「私のしたことのほうがすごく重大なのにそんな風に言ってくださって、ありがとうございます。」

とても気さくに優しく接してくれる🐯に、心が暖かくなり、お礼を言いながらも無意識に柔らかい表情になる。

🐯は頷きながら、じっと○○の目を見つめていたけれど、ふと、○○の口元のあるものに気づいた…

🐯「あの、メイクさん……口の端にクリームがついてるよ?」

○○「??」

○○はすぐにさっき食べたパンのクリームだという事に気づき、必死に手で取ろうとする。

○○「あれ?とれたのかな?どこだろう…」

一生懸命指でとろうとしても、なかなか指にクリームが付かないので、どこだどこだと試行錯誤する。

いつもメイク道具の鏡を持っているのに慌てすぎてそれすら思いつかない。

それを見ていた🐯は

🐯「舌でこうやって取った方が取りやすい位置にあるかも」

と言って、自分の舌を使って自分の口角をペロっと舐めてお手本をみせてくれた。

○○も真似をして口角を舐めてみるけれど全然取れない。右も左もやっても全然取れてくれない。

すると急に、その様子をずっと見ていた🐯が笑い始めた。

🐯に笑われている事に気づいた○○はすごくはずかしくなって、

○○「あ…目の前で私なにやってるんだろう…ごめんなさい…」

と恥ずかしそうにうつむいた。

🐯「いや、こっちこそごめん……ずっとみてたらなんかうちの🐶の事を思い出して……つい見入っちゃた」

○○「え…🐶?!」

🐯「うん、すごく可愛い奴なんだ」

そういって、○○の口角についたクリームをさっきのタオルの端っこで優しく拭いてくれた…

(え………)

なにも計算されていない🐯の行動。

ただ目の前にクリームの付いた口があったから、とっただけ。

“山があったから登った”…みたいな…

そうとわかっていても、突然の出来事に頭が真っ白になり、なにも考えられなくなった。

だってトップアーティストに口の端についていたクリームを拭いてもらうなんて…そんなの普通に生きてたらありえない…

その時、遠くの方から🐯を呼ぶ声が聞こえた

🐹「おーい!🐯ー!今から俺とツーショットの撮影だからこっち来て!」

🐯「あ!今行きます!」

🐯は大きく返事をして、その後○○に軽く会釈をしてセットの方まで走っていってしまった

思考停止しながらその後ろ姿を見送る

すると

先輩メイク「○○さーん!ごめんね、ちょっとだけそこの道具を移動させてくれるかな!?」

その声にハッとして我に返る。

○○「……あ!はい今すぐ移動させますね!」

この後の仕事も、さっきの🐯の事が頭の片隅にあったけど、考えてしまうと集中できないので考えないように仕事の事だけを考えるように一生懸命仕事をこなしていった。

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投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

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