🐯story1〜重大な頼み事*

《♪~♪~》

(電話だ、誰かな?)

突然鳴った着信音。

誰からだろうとスマホの画面をみると、大好きないとこのリアちゃんからの電話だった。

○○は嬉しくなってすぐに電話にでた。

《ガチャ》

_______________📱

○○「はい、もしもし」

リア「あ、○○ちゃん?今大丈夫?」

〇〇「うん、大丈夫だよ♪リアちゃん急にどうしたの??」

リア「実はね、ちょっと頼まれごとを引き受けてほしいの、○○ちゃんにしか頼めなくて…」

○○「え?そんなかしこまっちゃって何?」

リアちゃんは、一呼吸置いてこう話し始めた。

リア「あのね、私今メイクの仕事してるでしょ?実はあまり公にしてないけど………BTXのメイクを担当させてもらってるんだ。あ、メイクしか興味が無い○○ちゃんでもさすがにBTXは知ってるよね?」

たしかにメイクにしか興味がないけど、BTXは知ってる…

今世界で絶大な人気を誇る8人組のアイドルグループ。

《🐰🐯🐥🐻🐨🦄🐭🐹》

TVやCM、街を歩けば大きく飾られた看板。彼らを目にしない日はない。

1人1人のプロフィールをまじまじと見たことはまだ無いけど、それでもすごい人たちだということはわかる。

世界で活躍する正真正銘のトップアーティストだ。

(え…BTXって…あの…??)

リアちゃんの言葉に驚きを隠せない。

○○「リアちゃん凄い!そんな人たちのメイクをしてたの?!」

リア「うん、光栄な事にね。だけどいま大変な事になってて…」

リアちゃんは少し暗い声になった。

リア「担当のメイクさんは私以外にも何名か居るんだけど、そのうちの一人が急に辞めてしまって。でもBTXは世界を駆け回るアーティストだから多忙すぎて、一刻も早くその穴埋めをしないといけないんだけど…

今メイク業界も人手不足で、腕のあるメイクさんが、今はほかのアーティストの担当になっていて、その契約が終わる1年後でないと来れない状況で…

○○ちゃんには責任が重い仕事になってしまう事は重々承知なんだけど、1年間私達と一緒にBTXのメイクを担当してほしいの…!」

○○「え……?」

そのお願いを聞いた瞬間、なんとも言えない気持ちになった…

メイク見習いの自分に、BTXという大物アーティストのメイクをしてほしいという、現実離れしたお願い。

自分なんかが彼らのメイクをしても大丈夫なのだろうか…メイクの出来によって、彼らのモチベーションやTV映りやカメラ映りなど、重大な事に関わってくる…

そんな責任重大な仕事が務まるのだろうか…

でもこんな大きな仕事は私の人生の中でこれから先来ないんじゃないか…やってみたい、自分の可能性をもっと知りたい…

だけど…

ぐるぐるぐるぐると頭の中で、葛藤する。

リア「ごめんね突然…混乱するよね…。でもね、私がメイク見習いの○○ちゃんにこんな大きな仕事を頼んだのは、いとこだから頼みやすいって事だけじゃなくて、本当に○○ちゃんのするメイクが大好きだからだよ。○○ちゃんはメイクしてる時、凄くイキイキしててキラキラしてて、(あーこの子、本当にメイクする事が好きなんだな、今回はどんな作品を生み出してくれるんだろう)って見てるこっちがワクワクするの。

○○ちゃんのするメイクは相手の顔の特徴もしっかり理解できてて、相手の良さを活かせてて、まるで芸術のようで、私は熟練のプロに匹敵する腕前があると思ってる。

だからお願い。私達に力を貸して欲しいの」

電話越しからでもわかるリアちゃんの熱量…

リアちゃんはお世辞を言ってるわけじゃないんだって。そんな風に思っててくれて嬉しい…

真剣なその声に、ギュッと拳を握って覚悟を決める。

(私の力をもっと試してみたい…!)

「もしも私で力になれるなら、こんな大きな仕事光栄だよ。私で良ければ……是非やらせて下さい!」

夜の静寂した部屋に自分の力の入った大きな声が響く…

熱くなりすぎた返事に少し恥ずかしさも感じながら、もう後には引けないという思いで、どんどん鼓動が早くなった。

この後はしばらく興奮状態で、リアちゃんの喜ぶ声と初出勤の日を聞きながら、体まで火照って頭がなんだかぼーっとしながら電話を終えた。

(1月1日が初出勤なんだ……)

(とりあえず今している見習いの仕事は、1年間だけ事情を話して休ませてもらわなきゃ)

(BTXの事、一人一人勉強しなきゃ)

(どうしよう、今日寝れないかも)

頭の中でたくさんの事を考えすぎて、落ち着かずに部屋の中をウロウロと歩く。その時、ふとあのリップの事を思い出して、机の引き出しを開けて、その中の宝箱に手を伸ばした

(昔よくこのリップに助けてもらってたな…どんな匂いかもう忘れちゃたな。)

ゆっくりと金色の筒状のキャップを外して、くるくると回してリップを出して鼻に近づける

ほのかに香る甘い果実の香り…そして、後から香る花の優しい香り…すごく優しい香りにうっとりする_____

一度も使った事がないからか、数年前のものとは思えないくらい綺麗にピンク色に輝いている。

「やっぱりこの匂い落ち着く…」

その香りを嗅いでだおかげか、今までの興奮状態からやっと解放されていつのまにか深い眠りについた

投稿者: banta-story

はじめまして。 この小説はBTSとは関係のないBTXというグループとの恋愛小説ですが、彼らの事も好きになってくれたら嬉しいです♡ どうぞよろしくお願いします♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。